ボトムズ脳になりかけている男が、独断と偏見で『装甲騎兵ボトムズ』劇中内用語について語ったり語らなかったり、アストラギウス銀河の世界観に関して妄想をぶちまけたりするWiki。

概要〜解き放たれた『戦争の犬』たち〜

スコープドッグ(ATM-09系)は、ギルガメス軍陣営の主力ATである。開発はメルキアのアデルハビッツ社とされており、7198年にロールアウトしている。

スコープドッグは、ギルガメス軍のAT、いや、すべてのATの中で最も有名といっても過言ではないだろう。
ギルガメス軍に採用されたATの中では最も多く生産されており、百年戦争末期だけでなく、百年戦争後の再戦(第四次銀河大戦)においてもギルガメス軍の主力機として君臨している。

ATはアストラギウス銀河における戦争のあり方やルールを変えたが、それを加速させた立役者は、百年戦争末期、銀河各地に大量に投入されたスコープドッグたちであろう。

スコープドッグは、まさにアストラギウス銀河に「解き放たれた『戦争の犬』たち」として、百年戦争末期、そして短い休戦の後の再戦においても、数百数千の群を成して駆けずり回った。

特徴

外見上のもっとも顕著な特徴は、三つの異なる外観を持ったターレットレンズである。
同様の機構は他のATにも備わっているものの、他の機種は一部のセンサを除き外見上の差異がない。外見から倍率や用途の異なるレンズが用いられていると分かることが、ドッグ系の最も顕著な外見的特徴となっている(ただし、ステレオスコープ搭載のゲイジングベアを除く)。

その拡張性

スコープドッグは、他のATと比較すると高い拡張性を備えている。バックパックなどを換装することで湿地帯戦闘空挺、長距離行軍から空間戦闘まで対応可能であり、また筐体の各所に追加武装を施すことも可能(その場合、バックパックに補助FCSの搭載が必要な場合あり)。それゆえ多数のバリエーション機が存在しているのもスコープドッグの大きな特徴である。

兵装の違いによるバリエーション以外にも、『タイプ21C』や『ラピッドドッグ』のようなリビジョン違いと言うべき差異もある*1

バリエーション機は、総称として『ドッグ系』と呼ばれている。
主なバリエーション
  • 標準機(ATM-09-ST)
    • いわゆる「素」のスコープドッグ。
  • レッドショルダー風重武装機(ATM-09-RSC/レッドショルダーカスタム)
    • ウド市にて目撃された『左肩が赤いスコープドッグ』。
    • 元となったバリエーション機はレッドショルダー隊員に重宝された『タクティカルカスタム』という設定もある
    • 7247年ごろウド市で行われたリアルバトルにほぼ同型機の『レッドショルダースペシャル』なる機体が登場している
  • 装甲強化機(ATM-09-STC/通称ストロングバックス
    • ターレットレンズを保護するロールバーと厚みを増した装甲が特徴の機体
    • 通称は同型機を使っていたバトリング選手のリングネームに由来
  • ステレオスコープ装備機(ATM-09-SSC/ゲイジングベア
    • 回転式センサではなく、左右一対の立体視可能なセンサを備える
    • ステレオスコープ装備のバトリング仕様機は『パープルベア』と呼ばれることがある
  • ガトリングクローおよびPRSP装備機(ATM-09-GC/ブルーティッシュドッグ)
    • PS(プロトワン)専用機。マニピュレータのかわりにアイアンクロー付きガトリング砲(ガトリングクロー)を右腕に装備し、長時間にわたる高起動運用のためH級相当のPRSP(PRL浄化装置)を備える。
  • 湿地帯仕様機(ATM-09-WR/通称マーシィドッグ)
    • クメン?でキリコが乗っていた改造機。湿地帯/河川での戦闘に対応するためスワンピークラッグとエアバージを装備。
    • なお、Case;IRVINE?にも『スワンプドッグ』という湿地帯仕様機が登場する。
  • 空間戦闘強化機(ATM-09-SA/スコープドッグII、もしくはスコープドッグ・スペースアサルト)
    • 外見上はラウンドムーバーを装備した濃緑単色のスコープドッグだが、各部の改良により宇宙空間での戦闘能力が向上している
    • 謎の戦艦?に配備されていたスコープドッグがこの機体とされているが、標準機(ATM-09-ST)にラウンドムーバーを装備させただけの機体という説もある。
  • ジェットローラーダッシュ装備機(ATM-09-STTC/スコープドッグ・ターボカスタム、もしくはスコープドッグ改)
    • ふくらはぎ内部に装備した噴射装置でローラーダッシュの加速力を増す『ジェットローラーダッシュ』を装備したもの。
  • 軽量化機(ATM-09-LC/ライト・スコープドッグもしくはスコープドッグ・ライトカスタム)
    • スコープドッグの一部装甲を排し軽量化したことで、回避性能を向上させた機体。
    • ビッグバトル?でキリコが駆ったほか、機甲猟兵メロウリンク?ではヘルメシオンの腰巾着・ヌメリコフが同様のカスタマイズをした機体(装甲を排除した上腕に布のカバーをつけ、ターレットレンズを二基にしたもの)を駆る
  • 暴徒鎮圧仕様機(ATM-09-STR/ライアットドッグ)
    • 対人戦に対応した装備として、投光器、ターレットレンズ保護用のバイザーなどを装備。
  • ベルゼルガ・イミテイト(ATM-09-HC)
    • スコープドッグをベースに、ベルゼルガ風の装飾とパイルバンカー付きの盾を装備しベルゼルガに似せた機体。
    • スコープドッグベースのベルゼルガ・イミテイト以外には、CRIMSON EYES?の終盤でファッティーをベースにしたベルゼルガ風の機体が登場する。
  • 強襲仕様機(ATM-09-DD/バーグラリードッグ)
    • 脚部に不整地用のトランプルリガーを装備。
    • 赫奕たる異端?でキリコが駆ったときには折りたたみ式の砲『ドロッパーズフォールディングガン』を装備していたが、孤影再びではドロッパーズフォールディングガンを装備していないトランプルリガー装備機も『バーグラリードッグ』扱いされているようなので(孤影再び公式サイトのAT紹介ページより)、バーグラリードッグにおいてドロッパーズフォールディングガンは必須の構成要素ではないよう。
  • ラピッドドッグ(形式番号不明)
    • Case;IRVINE?でアービンやペイガンがベース機として使ったもの。ドック系とされ、筐体デザインはスコープドッグに準じるものの、首から下は細部のデザインの差異がかなり多い。肩関節が前方にスライドする機構を備えている。

「戦争の犬」の血脈〜原型機と「H級ドッグ」たち〜

スコープドッグ以前に開発され、直接の原型機になったと思われる機種に、ATM-04「クルーウェルドッグ」とATM-08-MC「スペンディングウルフ」がある。
ATM-04「クルーウェルドッグ」は「プレ・スコープドッグ」の別名を持ち*2、カートリッジ式アームパンチの前駆とも言うべき「ロケット噴射式アームパンチ」(肘部の噴射口からのロケット噴射でパンチの破壊力を増加させる機構)を装備している。しかし当時のマニピュレータがパンチの衝撃に耐えられなかったため、手甲部に保護用装甲の追加を要しており、スコープドッグと比するとやはり発展途上であることを感じずにいられない。

ATM-08-MC*3「スペンディングウルフ」(「送り狼」の意*4)も、資料によっては「最初のドッグ系AT」と呼ばれている。この機体は搭乗者の生還率を高める装備がなされており、任務遂行率の高さもあって評価は高かったが、直系となるスコープドッグからはコストの関係から、搭乗者の生還に寄与する機構が撤去されている。

なお、「スコープドッグ」という名称はペットネームの由来なのな「狼(スペンディングウルフ)より劣る犬」という皮肉から名付けられたという説がある*5。安全性を担保する装備を排除した結果、逆に死と隣り合わせの危険性を担保することになったスコープドッグの実状を見ると、割合真実味がある話のように思えてしまう。

(どちらがスコープドッグの「ご先祖」なのかについては後に考察する)

ATM-09系やその原型となった機体以外にも、H級の機体に「ドッグ」の入ったペットネームを持つものが存在する。秘密結社にて開発・運用されたPS用ATの「ストライクドッグ」「ラビドリードッグ」(X・ATH-02/X・ATH-02-DT)がその代表で、これらの機体はサイズこそH級ではあるが、外見はスコープドッグのそれをある程度踏襲している。
これらの機体がスコープドッグとどの程度設計が共通しているかは未知数である。しかし、秘密結社と合流したレッドショルダー残党が使用していたH級AT「ブラッドサッカー」が元々はギルガメス軍によりスコープドッグの後継機(資料によってはATH-10-ST「グラントリードッグ」とされる)として開発されていたことを考えると、「ドッグ」の名を持つ秘密結社製H級ATがその流れをくんでいることは想像に難くない。
(詳細はストライクドッグ?の項にて説明する)

他にもH級でありながら「ドッグ」の名を頂いた機体に、ATH-11-SA「ガスティドッグ」が存在するが、こちらは秘密結社製ではなくれっきとしたギルガメス軍の試作機である

名機か否か〜最高にして最低〜

スコープドッグは、ギルガメス軍において最も大量に生産・投入されたATであり、また多くのバリエーションを生み出した高い拡張性から『名機』『優れた工業製品』とされている。ロールアウトから50年近く最前線で稼動していることからも、その優秀さが伺える。

しかしながら、その設計は戦場での柔軟性と裏腹に、搭乗員の居住性、生還率を無視したものとなっている。
前述のとおり、スコープドッグからは原型機のスペンディングウルフにあった搭乗者の安全性や生還率を確保する装備が省略されている。そういったコスト削減により量産化できた反面、スコープドッグは夥しい犠牲をもたらした。ATという兵器につきまとう「底なしの危険」という印象、そしてAT乗りの「最低野郎」というパブリックイメージを定着させたのは、やはりスコープドッグだったのではないだろうか。

マクロ(戦略、戦術)の視点では、以降の戦争の在り方を変容させたという意味で『名機』と位置付けられるかもしれない。それとともに、ミクロ(兵士たち)の視点では、VOTOMS(Bottoms)に『相応しい』、最低の装備であった…というのが妥当であろう。
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