ボトムズ脳になりかけている男が、独断と偏見で『装甲騎兵ボトムズ』劇中内用語について語ったり語らなかったり、アストラギウス銀河の世界観に関して妄想をぶちまけたりするWiki。

概要〜悲願にして悲劇の『(不)完全なる兵士』〜

パーフェクトソルジャーとは、主に人為的な操作を人体に先天的もしくは後天的に加え、兵士としての能力を高めた人間のことをいう。略称はPS、劇中でも主にPSと呼ばれる。
パーフェクトソルジャーは、アストラギウス銀河を分かつ二陣営のギルガメス?バララント?それぞれが悲願してきた存在であり、完成したあかつきには新時代の戦いに適応した決戦兵器として、戦局を一変させることを期待された。

しかし、莫大なリソースを割いて作られたPSは、戦争において実戦投入されるのないまま終戦を迎えた。そして他組織による奪取、製造過程での些細な瑕疵による逸脱、暴走…といった事態により、パーフェクトソルジャーなるものの『不完全さ』が露呈することとなった。

悲願であったはずのPSは、他方、悲劇を呼ぶ存在ともなった。

PSの開発は、期待とは逆の『負』の影響をアストラギウス銀河に及ぼした。多大なリソースの消耗は生贄とも言える犠牲を生み出し、とうのPSも、戦うためだけの存在として生み出され、期待された戦果を挙げることなく軍や運用組織によりその運命を弄ばれた『悲劇の主人公』にならざるを得なかった。
さらに、いわゆる『生まれながらのPS』、異能者の存在が終戦期のアストラギウス銀河に大きな波乱をもたらしたことは特筆すべきことであろう。

7215年から始まった第四次銀河大戦では、PSの開発・生産は継続されることがなかった。しかし『完全なる兵士』への欲望は、やがてネクスタントロボトライブといった『類人兵器』へと結実していった。

パーフェクトソルジャーの開発、誕生、運用、そして死


装甲騎兵ボトムズの世界にとって、PSは無視できない要素である。PSのたどった末路をたどることは、そのままボトムズの物語をたどることに等しい。

ギルガメスPSの開発

百年戦争末期、ギルガメス軍はPSとなりうる『素体』の開発に成功する。
その開発の経緯については劇中で明らかにされていない。ロッチナ?によると、『コンピュータと一体となる精密な判断力と常人の数倍に匹敵する対応速度を以て、最新兵器の発達したメカニズムに適応する』兵士を作り出すため、各分野のエキスパートが集められて開始されたという。

バララントPS

ギルガメスだけでなく、バララント?もまたPS開発に血道を上げていた。
バララントPSは、先天的に身体機能の優れた人体を作り出すのではなく、既存の人間の能力を改造により底上げする、という方法をとる。その完成度はギルガメスPSに劣るため、バララントはギルガメスPSの技術を求めていた。
実際に作られテストされていた個体も存在する。・アコバ?のバトリング場で『デンジャー・メロン』のリングネームで出場し、超人的な強さを誇っていた男・ニーバ?が代表的である。
ギルガメスPSは精神的に不完全な部分を持っていたが、バララントPSもまた同じような脆弱性を持っていた。改造前にレッドショルダーにより蹂躙された記憶から、ア・コバを訪れた元レッドショルダーのキリコに対して強烈な敵意を抱いたニーバは、その憎悪の強さから暴走、開発者たちや上官の制止を振り切り開発拠点の地上戦艦?を占拠、キリコとの『地上戦艦を舞台としたバトリング』に臨んだ。
バララントPSもまた、生まれながらのPSたるキリコによりその運命を狂わされることになった。

PS開発の代償

PS開発と生産には、前述の通り多大な資金と資源、特にヂヂリウム?が必要となる。そのリソースの確保のために、様々なものが犠牲となった。
なにも知らされないままリド襲撃に参加させられたキリコは言うまでもないが、他にも下記のようなものがある。
ウド市崩壊
ウド市に治安警察?を隠れ蓑に潜伏しPSの運用を行い始めた秘密結社?からPSを奪取するため、メルキア軍は大量の空挺ATによりウド市に進攻。結果ウド市は崩壊、甚大な被害を被った。
ただ、それがきっかけなのか、崩壊前には悪徳と暴力の吹き溜まりのような街だったウド市は、30年ほど後にはそのような様子のない、きらびやかでクリーンな街になっていた。
プランバンドール・スキャンダル?
百年戦争末期の7213年6月、惑星ミヨイテ?で起こった事件。プランバンドール機甲大隊下のシュエップス小隊が、ミヨイテ撤退に伴う陽動作戦の最中ヂヂリウムを強奪し敵前逃亡した、とされる。
しかし、実際のところはそのような事実はなく、軍紀に従い無謀な陽動作戦に異議を申し立てたシュエップス小隊に対し、(状況から考えるとこの上なく危険な機甲猟兵への『格下げ』に飽きたらず)組織的な陰謀を以て罪を被せた、というのが真実であった。シュエップス小隊はメロウリンク?・アリティ伍長以外戦死、無論全員に、敵前逃亡と軍事物資強奪というこの上ない不名誉が背負わされることとなった。
この、余りにも重すぎる仕打ちと罪を負わされたシュエップス小隊の悲劇の裏にも、PS計画の影が横たわっていた。この事件により獲得されたヂヂリウムは、参謀のヘルメシオン?准将の元へ送られ、PS計画へのために提供されたという。

生き残ったアリティー伍長は、死んでいったシュエップス小隊のメンバーの名誉を回復するため、スキャンダルに連座した者一人一人に復讐していった(機甲猟兵メロウリンク?)が、ある時期からメロウリンクに帯同していたルルシー?ことフルレル・C・ヘルメシオンも、おじのヘルメシオン准将からPS計画のために両親の遺産を取り上げられようとしていたという。彼女もまた、『PS計画の被害者』のひとりと言えよう。
その他
(作成中)

アストラギウス銀河とパーフェクトソルジャー

異能者、『手を加えられた民』、そしてPS

パーフェクトソルジャーはギルガメス軍が初めて開発に成功したとされるが、それ以前からPS、もしくはそれに類する概念がアストラギウス銀河に存在している。

惑星クエントには『手を加えられた民』という概念がある。
クエント人の間には『手を加えられた民を恐れよ/彼らを生み出す者も恐れよ』という言葉が言い伝えられており、クエント人にとって、人体への人為的操作による強化は禁忌であった。

メジ?によると、異能者は自らを神と呼び、全てのクエントの民が神の手の元に手を加えられ生まれ変わり、銀河支配へ乗り出すだろうと説いたが、逆にクエント人からの反発を受け、クエントから追放されたという。

クエント人が文明を自ら捨てたのは、高度な文明の申し子にして、自分たちを『手を加えられた民』に仕立てようとした異能者を二度と生み出さないためであった。

しかし、クエントから追放された異能者(後のワイズマン?)により発達したアストラギウス銀河の文明は、必然的にその後継者たる新たな異能者、キリコ・キュービィーを生み出すこととなった。
アストラギウス暦7210年代における『手を加えられた民』PSの誕生に、異能者たるキリコ・キュービィーが関わっ(てしまっ)たことは、皮肉でもあり、他方必然的とも言えるかも知れない。

マーティアルとPS

人為的操作により強化された人間に対するタブー視は、クエント人だけではなく、マーティアルにも共通している。事実、PS開発および運用に関わった秘密結社のメンバーはマーティアル?から破門されている。武による調和、切磋琢磨による神の領域への到達を中心教義とするマーティアルと、人為的操作による人体強化とでは、確かに相容れないものであろう。

異能者、キリコ・キュービィーはソノバ議定書により『触れ得ざる者』としてタブー化されたが、彼に手を貸したPSのフィアナ、およびPS計画自体も、7240年代のマーティアルにおいては『異端』に連なるものとして認識されるようになっている。
しかし7240年代においては、マーティアル第9セクタのモンテウェルズ枢機卿が、(セクタ単位での兵器開発は禁じられているにもかかわらず)自らの娘を・テイタニア?を類人兵器(ネクスタント)に生まれ変わらせている。

(詳細は『ネクスタント』の項にて解説する)

考察と妄想

PS開発は、当然ではあるが主に軍の高官により主導されているが、マーティアルの会員(信徒)にはギルガメス/バララント両軍の高官も多いはずである。
では、なぜ両軍首脳が禁忌とされながらPS開発に着手していたのか…

について考える前に、そもそもなぜマーティアルではPS開発を禁忌としていたのか、について考えてみる。

マーティアルでPS開発が禁忌であった理由

まず、初めて人体に手を加え尖兵にしようとしていた異能者は、それゆえクエントから追放されてしまう。しかしむしろそのことにより、異能者がアストラギウス銀河に文明の種、そして争いの種を蒔くことを促すことになった。
クエント人が文明を封印したことからも伺えるように、異能者は文明の発達に伴い、クエント人以外からも登場する可能性があった。アストラギウス銀河を二大勢力に分かち争いを繰り返すことにより文明の発達を促し、それが新たなる異能者を生み出すことを異能者は期待したのであろう。

恐らく、異能者たちはクエント追放の一件から、『人に手を加えて異能者相当の高度な尖兵とする』のではなく、『新たな異能者を生み出し自らの後継者とする』ことへとスタンスを変えたのであろう、と思われる。

アストラギウス銀河の分割統治が戦争による発達の促進であることから、マーティアルも(成立は異能者の誕生に数千年先んじているが)少なからず、直接にか間接的にか、『神』の影響を受けたであろうことが察せられる。

(続く)
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