ボトムズ脳になりかけている男が、独断と偏見で『装甲騎兵ボトムズ』劇中内用語について語ったり語らなかったり、アストラギウス銀河の世界観に関して妄想をぶちまけたりするWiki。

概要〜地獄の吸血部隊の『父』〜

フルネームはヨラン・ペールゼン*1。最強(or最恐)の特殊機甲部隊にして悪名高き通称『吸血部隊』レッドショルダーの創始者。ペールゼン・ファイルズの時点で48歳。
『ペールゼン・ファイルズ』でのウォッカムの発言によると、ミード星系の惑星ミマリド生まれ。軍大学で物理学・生物学・医学・遺伝工学の博士号を取得し首席で卒業。メルキア英雄功労賞(少尉時、ゴゴン動乱での功績で)、ガノー将軍記念賞、国家特別功労賞(二回)といった栄誉に輝いているという。ウォッカムをして『勝利の連続』と評価され、元レッドショルダー隊員のバイマンからも『居座っていれば元帥にでも国防相にでもなれた』と言われるが、その輝かしい実績と才能とは裏腹に出世は極めて遅く、ルスケ?からは「大佐の位階のままでおられたのが不思議」と言われている。なおキリコ・キュービィーはペールゼンを、軍内部での地位になど興味はないだろうと捉えていた。

小説版孤影再びでは退官時の階級を准将としているが、ザ・ラストレッドショルダーペールゼン・ファイルズ劇場版?冒頭の逮捕状によると階級は少将。またペールゼン・ファイルズ公式サイトでは『元大佐』*2と記載され、退官時の位階ははっきりしない。

彼が(表向き)心血を注いだのは、『メルキア方面軍第24戦略機甲歩兵団特殊任務班X-1』、俗に『レッドショルダー』と呼ばれる特殊部隊であった。練度の高さに裏打ちされた実績もさることながら、任務遂行のためなら非戦闘員の虐殺も厭わないという残忍さ、そして味方の血肉を喰らってまでも生き残ると言われる生存率の高さから敵味方問わず恐れられ、レッドショルダー隊員の駆るスコープドッグの『血のような暗い赤色に塗られた右肩』は恐怖の象徴となった。
しかし、レッドショルダーはその全貌を明かさぬまま膨大な予算を使い、夥しい兵員補充を続けていたことから、軍上層の一部から睨まれていた。そんな中、メルキア軍の将校ネハルコ?の命を受けてレッドショルダーに送り込まれたカースン?により、レッドショルダーの蛮行の実態がギルガメス軍上層部へともたらされた。
第三次サンサ攻略戦がレッドショルダーの功績により成功を収めたあと、レッドショルダーはカースンがもたらした情報により解散、ほとんどの隊員は事故(を装った抹殺)により命を落とし、一部はキリコやムーザ、バイマン、グレゴルーのように過酷な前線へと送られた。
なお、レッドショルダーの内情をもたらしたカースンは、第三次サンサ攻略戦にて戦死している。

百年戦争最末期、ペールゼンは軍事法廷にかけられ、レッドショルダーの(主に『共食い』などによるレッドショルダー隊員の)虐殺行為の責を問われるが、情報省のウォッカム?次官によりペールゼンの『別種の危険性』と心身の健康の不安が裁判官に提示され、身柄は情報省に引き渡される。
惑星クズスクにある情報省の『政治犯医療収容所』(PCMP)でペールゼンを待ち受けていたのは、磁気と薬物を用いた最新の強制自白システム・MRCであった。しかし彼は薬漬けで死にかねない状況を(策略により)生き延びる*3
生き延びた彼は、パーフェクトソルジャーの素体とノウハウをギルガメス軍から奪った秘密結社?に(三十数名のレッドショルダー残党とともに)合流し、デライダ高地地下に作られた基地で二人目のパーフェクトソルジャー・イプシロン?の『誕生』に関わった。
しかし、ペールゼンに恨みを持つ元レッドショルダー隊員のグレゴルー、ムーザ、バイマン、キリコの四人が地下基地に討ち入りをかけ、手負いのバイマンによりペールゼンは抹殺される。

奇跡というものを私は目撃した…それは、あるのだ!

リーマンなどには『史上最強の軍隊は絶えざる訓練と精神の強化によってのみ実現する』と説いていたが、実際は兵士の『素質』に、鍛錬による強化以上に着目していた。ペールゼンは『死なない兵士』による部隊を夢見る。さらに彼は『遺伝的に生存を保証された兵士たちの組織』こそが、真のレッドショルダーと語っている。

そのきっかけは、若かりし頃に参加した作戦で遭遇した『宇宙空間に放り出されても生き延びていた、緑色の泡に包まれた赤子(もしくは胎児)』であった。そのことで『いかなる技術も管理も、優れた人的素材には敵わない』ことに思い至った彼は、ある『純学問的な生命研究所』が研究していた『異能生存体』を知ることになる。

ペールゼンは、軍事利用を恐れて被験体とともに隠れた研究者たちを七年にわたり探し、レッドショルダーの前駆である『赤い右肩のスコープドッグにより構成された部隊』で研究者の隠れていたサンサの研究施設を襲撃、『異能生存体』と思しき人間の子供を火炎放射器で焼く。なお、ペールゼンの命により焼かれた子供は、数年後外見上無傷で生存していることが確認されている。
彼は、ギルガメス軍に入隊した、あの日炎で焼いた子供、キリコ・キュービィーをレッドショルダーに組み入れる。

キリコは『死なない兵士』を地でゆく特異さを見せる。それは「異能生存体」たるものを誰よりも理解しているペールゼンにとって(いや、理解しているからこそなのかもしれないが)、御しきれない、危険なものに映った。

彼は軍事裁判を回避し政治犯医療収容所から脱出した後、秘密結社にて人造の異能生存体たるパーフェクトソルジャーの誕生に荷担する。ペールゼンとPS計画の関連性については、ペールゼン・ファイルズでペールゼンの指示によりザキに施された洗脳が、PSの『レクチャー』の原型である可能性が提示されている。またノベライズ版?ではもっと直接的に、ギルガメスPSの開発がメルキア軍時代のペールゼンの発想によるものとアロンにより語られている。
ペールゼンは人工の異能たるPSによってキリコの抹殺を図ったが、それをなし得ることはなかった。PSですら、「無意識にでも必然的な奇跡を起こす」異能生存体と比べると「卓越した能力を持つためにただ単純に生存確率が高くなる『だけ』」の存在だったのかもしれない。

なお、彼は以前より、ギルガメス軍の全兵士のデータから生存確率が特異的に高い兵士を探し出していた。その集大成たる『ペールゼンファイル』は、レッドショルダー解散後それを入手した情報省次官ウォッカム?を野心に駆り立て、そして彼の…いや、モナド?攻略戦に参加した一億二千万以上のギルガメス軍兵士の運命を破滅的なまでに狂わせることとなった。

ペールゼンによると、ファイルにて生存確率の異様に高い兵士として選ばれた者は、異能生存体と比べると『近似値に過ぎない』という。

実際、ペールゼンファイルに従い選ばれた「バーコフ分隊?」のメンバーのうち、「異能生存体」であるキリコ以外は、ことごとくモナド?攻略戦にて無残に戦死(もしくは自死)している。

「状況に応じ環境を変動させ、ほぼ必然に近い確率で奇跡を起こす」異能生存体と、「奇跡的に生き残る可能性が高い『だけ』」の近似値との間には、見掛け以上に大きな隔たりがあったということだろうか。

見方によっては、ペールゼンもまた、異能生存体により運命を狂わされた人物の一人、とも言えるのかもしれない。

考察と妄想

前述のとおり、ザ・ラストレッドショルダーと小説版孤影再びでは階級が食い違い、孤影で言及された退官時の階級のほうが一つ下になっている。恐らくではあるが、レッドショルダーの件で軍事裁判にかけられたことから降格されたのではないか。
ペールゼンに対する軍事裁判の最終的な判決は不明(裁判が続行されたかも不明)だし、PCMPから脱出したあと軍がペールゼンに対してどのような処分をしたかも謎ではあるが、軍内部での恨まれっぷりからすれば降格くらいさせられててもおかしくはない。
一階級のみの降格、というのは恨まれ方や裁判にまでかけられたことから考えると甘いという気もするが、功績は高いようではあるのでそれを加味した結果の一階級降格、なのかもしれない。

参考

ペールゼンファイル劇場版OPの逮捕状の中身(意訳つき)

WARRANT FOR ARREST(逮捕状)
MAJOR GENERAL PAILSEN
YOU ARE UNDER ARREST BY THE MELQUYA FORCE IN THE NAME OF THE SIN BELOW
(メルキア軍は下記の罪状によりペールゼン少将を逮捕する)

I. YOU ESTABLISHED THE RED SHOULDER ARMY IN SECRET
(秘密裏にレッドショルダーを設立、)

II. YOU RULED SECRET ARMY FOR YOUR OWN PROPERTY
(特殊部隊を私物化し)

III. YOU TERMINATED THIRTY THOUSAND SOLDIERS IN THE NAME OF TRAINING
(訓練と称して三万人もの兵士を死亡せしめた)

ADMIRAL MCBAUER
(マクバウアー大将*4
逮捕状の解説?
  • 逮捕状のサインはマクバウアー大将によるものだが、ペールゼン・ファイルズ第1話?でもルスケのセリフの中にマクバウアーの名前が出てきている(マクバウアーが情報省に感謝の意を表明した)
  • 三万人もの兵士が殺されたと記載されているが、裁判では検察が共食いの犠牲者数を口にする直前でウォッカム?からの横槍が入り、うやむやにされている。
    • 三万人は多すぎる気もするが、共食いで生き残るのはほんの一握りな上に入隊後も訓練等々で命を落とすことも多かったようなので、もしかしたら、と思わなくもない
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