ボトムズ脳になりかけている男が、独断と偏見で『装甲騎兵ボトムズ』劇中内用語について語ったり語らなかったり、アストラギウス銀河の世界観に関して妄想をぶちまけたりするWiki。

概要

エルドスピーネは、マーティアルの運用するH級ATである。赫奕たる異端より登場する。形式番号はX・ATH-11(初期型はX・ATH-01)。名前(Erdspinne)は「土蜘蛛」の意。
この項では、あわせてX・ATH-11-TC*1「オーデルバックラー」についても記述する。

特徴

ワイヤー付きの射出式アンカー「ザイルスパイド」*2を装備している。ザイルスパイドを用いて、前方の障害物にアンカー(ハプーネ)を打ち込み巻き取ることによる平面での高速移動、高所や天井にアンカーを打ち込むことによる立体的機動が可能である。また、ザイルスパイドのアンカーの先にパラシュートを接続することで、パラシュート降下にも対応する。
エルドスピーネの左腕はザイルスパイド射出部を介して胴体と接続されており、そのため左肩が横に大きく延長されたような、左右非対称のシルエットとなっている。
頭部のセンサは、内側にギアのついた丸い枠の中を歯車のついたセンサが移動する、という複雑で特徴的な設計である。
腰部のいわゆるスカート部分は他のATと異なり、金属製の装甲板ではなく、皮のような軟質の素材が用いられている。軟質スカートはザイルスパイドや歯車式センサとあわせて、エルドスピーネの外見上の大きな特徴を成している
右腕にはアームパンチが備わっており、アームパンチ時にはナックルガードのようなものが展開される。左腕には小さなシールドも装備されている。
広大な森の中にあるアレギウムの不整地に対応するためか、足にはトランプルリガーを装備する。
赫奕たる異端に登場したエルドスピーネと、幻影篇?孤影再びアニメ版に登場したエルドスピーネとでは、頭部の形状が異なる。赫奕たる異端では頭部が丸みを帯びており、扁平なヘルメットもしくはベレー帽のようなスタイルだったのに対し、幻影篇?以降では角張っており、前面から見たシルエットが「凸」形に近くなっている。

ボディカラーはサンドベージュが主だが、孤影再びアニメ版ではテイタニアがピンクのエルドスピーネを駆っている。

エルドスピーネ初期型(X・ATH-01)について

ゲーム「鋼鉄の軍勢?」には、エルドスピーネの初期型、X・ATH-01が登場する。センサ部のデザインは概ね現行(改修)型と同様だが、頭部の形状は「赫奕たる異端」に登場した機体より「幻影篇」以降に登場した機体に近い角張ったデザインで、腰部スカートも金属を用いたものとなっている。ボディカラーは白と淡めのブルー。
編纂者がゲームをプレイしていないので何とも言えないが、ザイルスパイドは未装備のよう。
(情報を得たら追記)

オーデルバックラー(X・ATH-11TC)について

エルドスピーネをベースにした、指揮官仕様的な扱いの機体。名前(Order Buckler)はマーティアル第十三階位「秩序の盾」に由来する。赫奕たる異端ではテイタニアが(ATを代替するためのネクスタントとして、忸怩たる思いを抱きつつ)搭乗している。
脚部や胴体部はおおよそエルドスピーネと共通するが*3、ザイルスパイド射出部がバックパックに移動しており、シルエットは左右非対称ではなくなっている。また、左腕にはパイルバンカー付きの大型シールドが装備されている。なおザイルスパイド射出部は、シールドとの兼ね合いからか、エルドスピーネとは逆の右側に位置している。
センサもエルドスピーネと異なり、左右スライドのみの非回転式となっている。顔つきはストライクドッグ?やシャドウフレアにやや似ており、顔だけ見ると同系統の機体には見えにくい。
劇中においてテイタニアは搭乗時に棒立ちのオーデルバックラーをよじ登って搭乗しており、少なくともオーデルバックラーには降着機能がないものと思われる。
ボディカラーはエルドスピーネと同じくサンドベージュだが、孤影再びの原作小説では茄子紺*4のオーデルバックラーを駆っている。

劇中での描写

エルドスピーネ
次期法皇選出と時を同じくして、アレギウムに闖入したキリコを迎え撃つべく出撃する。根本聖堂周辺の森林ではザイルスパイドを使った高速移動で、そして根本聖堂内でも立体的機動でキリコを翻弄するも、キリコを阻止するには至らなかった。
エレベータに乗ったキリコ機を迎え撃った機体は、ザイルスパイドを打ち込んだ天井を破壊され、なすすべなく落とされており、ザイルスパイドの弱みを見せつけてしまう。
オーデルバックラー
根本聖堂に押し入ったキリコを追い詰め、補助脳を強制起動されたテイタニアの強さも相まって、バーグラリードッグを完膚無きまでに打ちひしぐ。

孤影再び

アニメ版
オーデルバックラーは登場せず、テイタニアは(恐らく刺客が乗ってきた輸送機にあったと思われる)ピンク色のエルドスピーネを最終戦で駆っている。マーティアルの部隊は輸送艦からパラシュートでグルフェー郊外に降下しテイタニアを襲撃するが、テイタニアとキリコによりワレル旅団(黒い稲妻旅団)のATとともに全機撃破される。
原作小説
マーティアルの要請によりグルフェーを訪れていたテイタニアは、グルフェー郊外でのワレル旅団250機との戦闘に、「茄子紺地に金の飾りが施された」オーデルバックラーで参戦する。

幻影篇

3話にて、モンテウェルズ?配下のネクスタント三人が、キリコが身を寄せているゾフィー?の居宅などをエルドスピーネにて襲撃している。キリコたちのヌルゲラント転送に伴い、エルドスピーネ三機もネクスタントとともにヌルゲラントのワイズマンの元へ転送、そのままワイズマンの走狗となる。
ワイズマンの要請を拒否し再び神殺しを始めるキリコを、壁と一体になりながら阻止しようとするが、キリコのアーマーマグナム?により中のネクスタントごと葬られる。

備考と考察

「赫奕」版と「幻影篇」「孤影」版の頭部の形状相違

前述のとおり、「赫奕たる異端」と「幻影篇」以降では、頭部の形状がかなり変わっており、ともすれば(オーデルバックラーとベース機のエルドスピーネほどではないにせよ)同一機体に見えないくらいになっている。
なぜ頭部のデザインが違うのか、いくつか説を出してみたい。
  • アレギウム防衛隊仕様と派遣部隊仕様の違い?
    • よく考えると、幻影篇や孤影再びのエルドスピーネは、アレギウム防衛以外で運用されている。そして赫奕たる異端ではアレギウム防衛にあたる部隊が運用していた。
    • このことから、アレギウム防衛隊仕様が丸い頭部、アレギウム防衛以外に派遣される部隊の仕様が角張った頭部、となっている可能性は考えられる
    • なぜ仕様が異なるのかは考察の余地があるが、アレギウム防衛隊には最新のリビジョン、もしくは耐久性の高い仕様が優先的に割り当てられるのではないかと個人的には思う。おそらく外部からの衝撃に対して強いのは、角張ったデザインよりも丸みのあるデザインだろうし。
    • おそらく生産コストの面でも、丸>角と思われる。アレギウム防衛隊はそこまで頻繁に戦闘がないが、そのかわり戦闘が行われるとなると大事になる。そのため交換頻度は低く、万一のために耐久性の高い部材を使う。逆に派遣部隊は(派遣がどのくらいの頻度かは不明だが)戦闘回数が防衛隊よりも多いはずで、部材の交換も多くなるはず。だからコストが低い(だが十分な程度の耐久性の)部材を使う、みたいな
  • リビジョン違いの機体が増えた、もしくはリプレースされた
    • 単に赫奕→孤影の間でリビジョン違い(角張りタイプの頭部)の機体が増えた、もしくは機体や部材のリプレースが行われた結果、と見ることもできる。
    • 頭部の部材について、丸みタイプより角張りタイプの製造コストが安い可能性、そして耐久性において丸みタイプのほうが耐久性が高い可能性はすでに触れたが、角張りタイプの耐久性が丸みタイプと遜色がなければ、より新しいリビジョンにおいてコストに優れる角張りタイプへと使用部材が変更されたり、破損時の補修においても角張りタイプを充てられたりといったことは考えられる。
      • 防衛隊と派遣部隊とでリビジョンが異なる場合、丸みタイプが新しいリビジョンである可能性が高くなるが、製造コスト低下に対して耐久性が確保される場合、角張りタイプが新しいリビジョンである可能性が高くなる…?
      • とはいえ、エルドスピーネ初期型は角張りタイプに近いため、X・ATH-11への改修においてあとから丸みタイプが「角張りタイプより耐久性が高く、かつコストが変わらない」ため採用された可能性も否定は出来ない

スカートがなぜ軟質素材なのか

なぜ降着がないのか

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