『
装甲騎兵ボトムズシリーズ』を特徴づける二足歩行兵器。略称はAT
*1。劇中でももっぱらATもしくはボトムズと呼ばれ、『アーマードトルーパー』の名称が使われたのは予告のみ。
他に作品タイトルと同じ『ボトムズ』(VOTOMS)という呼び名もあり、
AT乗りを『ボトムズ乗り』と呼ぶこともある。ちなみにATに乗ることは『騎乗』(
ノベライズ版?では『機乗』)と呼ばれることも。
全高4mと、ロボットアニメのロボットとしてはかなり小さい。劇中では、歩兵よりはかなり強いものの、マシンガンをもろともしない装甲も、戦艦の主砲並みの威力の弾を撃つような兵器も(普通は)持たず、しかもワンオフ機よりも量産機が登場する場面が多い、という他のロボットアニメと比べると独特の描写、位置づけになっている。
百年戦争末期では前線におびただしい量のATが配備されているが、装甲は薄く、なおかつパイロット保護のための配慮もろくにされておらず、なおかつ駆動に必要な
ポリマーリンゲル液が非常に可燃性の高い危険な液体であるため、危険度もおそらくは他のアニメのロボットと比較してかなり高いと思われる。資料によっては「生存率最低の兵器」とされることもある。
TV版本編は戦後から始まる話のため、大規模戦闘の最前線でのATやAT乗りがどれほどひどい扱いだったのかについての描写はあまりなかったものの、TV版の前日譚である
ペールゼン・ファイルズ第1話?の渡河作戦において、人命を全く考慮していないかのような作戦でATとAT乗りがゴミのように扱われる描写がある(ただし、作戦自体の目的が
キリコ・キュービィーに対する負荷実験という側面もあるため、極端な例である面は否めない)。
戦後も戦時中に作ったATやAT乗りがダブついているためか、AT乗り同士が闘技場で賭けの対象となって戦う『
バトリング?』という興行が各地で行われている。
しかしながらATやそのジャンクが豊富にあると思われる割に民生利用されてるような描写は少ない。
機甲猟兵メロウリンクにおいてドッパー軍刑務所で暴徒鎮圧仕様のATが稼働していたが、民間の警察などでも同様の運用がされているのかは不明。
そもそもポリマーリンゲル液の危険性を考えると、民生利用はそのままでは難しいのかもしれない。