キリコ・キュービィーが絡む作品で初めてPRLが登場したのはこの作品。
ペールゼン・ファイルズ第1話?ではPRLという単語こそ出ないものの、損傷したATから漏れ出したPRLが雷や敵弾などで発火、爆発するという描写がある。また水に漏れ出したPRLの表面は油膜のように玉虫色に見えるようである。
ペールゼン・ファイルズ第5話?では、AT乗りの訓練にPRLの交換が組み込まれている描写がある。
PRLの交換作業は、ATのPRL交換用ポートにノズル(排出用と注入用の二つセット)を差し込むだけでほぼ自動的に行われるようになっているよう。
スコープドッグ(おそらくタイプ21C?)の場合は後スカートを跳ね上げた中に交換用ポートが、股下に中和剤収納部がある。
キリコがガレアデの前線基地M7での訓練中、PRL交換装置のホースの裂け目から漏れ出したPRLを被って燃えるが、中和剤による初期消火で事なきを得る。
ゴダン?(もともとは彼がPRLをかぶるよう仕掛けられていた)によると、PRL交換装置のホースは専用の樹脂製で、特殊な工具でも使わない限り滅多なことでは損傷しないという。
ペールゼン・ファイルズ第6話?では、ゴダン(『死神』シラスコ)を付け狙う者からの遁走がエスカレートした末に、基地指令のユーグントにより前線基地のPRLタンクひとつが(
バーコフ分隊?のうち三人を葬り去るためだけに)吹っ飛ばされる事態に陥る。しかし狙われた三人はPRLタンクに潜り込み、別のPRLタンクに通じる輸送管を通じて脱出している。その際、輸送管内のPRLの温度が数千度まで上昇するため、中和剤でATや耐圧服をコーティングし、反応を抑制する対策を講じた上で脱出を敢行している。
タンクの爆発は爆風が噴き出した排気口周辺の地表をドロドロに溶かし、あまつさえ大量のPRLの燃焼で排出されたガスにより太陽光を遮断され惑星ガレアデの極地に極低温のダウンバーストを発生させるに至る。
極地に派遣されたバーコフ分隊の
コチャック?が、極低温(氷点下200度近い)にも耐えうるPRLの配合比率を考えるシーンがある。しかもコチャックは計算に迷った挙げ句最後の手段として、PRLを『味見して』配合比率を決めるという奇行に走り、見事に成功する。
PRLの味見に先立ってザキが厨房から調味料とおぼしきなにかを調達するシーンがあるため、恐らくはPRLの一部を(想定される気温にあわせて)砂糖か塩かなにかの調味料に置き換えた上で味見しているのではなかろうか。にしても、PRLが呼んだピンチをPRLでしのぐ、というのが凄い。
ちなみに
ワップ?によると、PRLの熱量放出に関しては発熱反応と吸熱反応があるらしく、コチャックの配合は吸熱反応、ワップは発熱反応を用いたが、発熱反応を使ったワップは極低温下でATを(無論自分もろとも)爆散させてしまうことになった。
なお、コクピットの横に、PRLが内部で燃焼する小さなインジケータのようなものが確認できる。
※劇場版だとPRLタンク爆破のあたりはごっそりカットされているため、ダウンバーストの発生は別の理由になっている。そしてPRL配合のシーンもカット。