アストラギウス暦7213年9月、惑星ミヨイテ
*1はザキ基地近傍で、輸送隊のハーフトラックが突然狙撃される。襲った男はハーフトラックの乗員の前に現れ、ドックマン大尉に、と認識票(ドッグタグ)を託す。
ザキ基地指令のドックマン大尉は、カードディーラーのルルシー、そして「プランバンドール・スキャンダル」を追う情報将校のキークと共に賭けに興じていた。プランバンドール・スキャンダルに連座していたとされるドックマンは、キークの度々の揺さぶりに難儀していたが、さらに部下により届けられた認識票により動揺する。それは、他ならぬプランバンドール・スキャンダルで「捨て駒」にした隊員のものだったのだ。
ドックマンはその襲撃をバララントによるものだと基地の隊員たちに伝え、警戒態勢を敷く。だが襲撃をしかけた当人は、偵察のハーフトラックを乗っ取り、ドックマンを燻りだすべくザキ基地へと潜り込む。
ザキ基地へと侵入した襲撃者は基地の格納庫を爆破、直後構内の放送を通じてドックマンを告発する。襲撃者…メロウリンクは、シュエップス小隊の所属だった。そして彼らはATを剥奪された上に対ATライフルだけでATと対峙させられ、挙げ句に軍事物質強奪の濡れ衣まで着せられたと、強い口調で非難する。
間もなくドックマンにより襲撃者・メロウリンクの射殺命令が出されるが、彼はたまたま逃げ込んだ部屋にいたルルシーとキークに助けられ、基地から脱出する。一方、追討命令を出したドックマンは部下たちからの不信から、自身で出撃せざるを得なくなる。
ATを駆り荒野へと臨むドックマン。メロウリンクは罠を張り、ほぼ身ひとつで仇と対峙する…