軍から脱走して半年後、
キリコ・キュービィーはウドに流れ着いた。
戦後の混乱の中、ならず者たちの寄り集まった背徳と暴力の街・ウドで、キリコは運悪く、街を我が物顔で踏み荒らす暴走族『
ブーンファミリー?』に捕らえられ、郊外の
ヂヂリウム?採掘場の人夫にされてしまう。
採掘場である男と知り合うキリコ。過労で体を病みかけていた男は、同士とともに地獄のごとく過酷な採掘場から脱出を図ろうとする。キリコもそれに乗じて脱走しようとするが、採掘されたヂヂリウムの上前をはねていた自警団、
治安警察?の署長が殺されているのを目撃し、キリコはブーンファミリーから追われる身となってしまう。
バイクに跨がり死に物狂いで追っ手から逃げるキリコだが、途中転倒してしまいピンチに陥る……と、そのとき、迫る追っ手は何者かにより銃撃され、キリコは九死に一生を得る。
追っ手を銃撃したのは、
ロッチナ?の手下であった。ビーコンの埋め込まれたキリコは、未だ軍の情報部により監視衛星から追跡されていたのであった。
やがて、スクラップ置き場に行き着くキリコ。身を隠すように廃ATのコクピットに滑り込み、キリコは少し安堵しつつ、一夜を過ごす。