ボトムズ脳になりかけている男が、独断と偏見で『装甲騎兵ボトムズ』劇中内用語について語ったり語らなかったり、アストラギウス銀河の世界観に関して妄想をぶちまけたりするWiki。

アストラギウス銀河は、『装甲騎兵ボトムズシリーズ』や、その外伝の舞台となる銀河系。劇中では『アストラギウス宇宙』と呼ばれることもある。
直径は10万から16万光年ほどのよう*1で、だいたい太陽系の属する銀河系(約10万光年と仮定)と同じか1.5倍程度。
ペールゼン・ファイルズで描写されたアストラギウス銀河は、全体が青緑がかった色をしている。

文明

85000年前から銀河中心部の惑星クエントに文明が存在しているが、古代クエント文明?は3000年前に崩壊、現在のクエントに住むクエント人は文明崩壊以降ほぼ文明を放棄している。
アストラギウス銀河共通の紀年法は『アストラギウス暦』で、惑星ジアゴノ?で超古代の石碑『ヤーダル碑』が(後にマーティアルを作った者たちにより)発見された年を紀元とする。
アストラギウス暦は7000年以上にもなるものの、地球の文明レベルとさほど変わらない部分もある。部分的にSF的な意匠が見え隠れするが全くの異世界・超未来的な世界ではなく、基本的には20世紀〜21世紀の現実世界の延長上にある世界として描かれている。
ちなみに、アストラギウス暦以外にも、ギルガメス/バララント両勢力にそれぞれ個別の紀年法が存在している。

アストラギウス銀河はギルガメスバララント?という二つの星域勢力により支配されているが、二つの勢力はしばしば衝突している。7500年代前半(アストラギウス銀河における現時点でもっとも未来のエピソード『equal ガネシス』の劇中の時代)までに5回銀河全体が戦火に包まている。

※アストラギウス銀河の歴史の詳細は『アストラギウス暦』の項を参照。

技術レベル

マクガフィ・ハイパードライブという星間航行技術が存在し(ただし本編劇中で具体的に描写されたことはない)、マクガフィ・ハイパードライブを応用した高速星間ミサイルが存在する。そして類推でしかないが、戦艦や宇宙ステーション内部にも重力が存在するような描写があるため*2、おそらく重力制御技術も確立されているのではないかと思われる。
ATにおいても、現実ではまだ開発段階である人工筋肉がATのアクチュエータとして使用されていたり、ヂヂリウム?による超伝導コンピュータが採用されていたりなど、現代の地球と比較して技術レベルはかなり高いと言える。
ただし、自動車の動力源がガソリンである、ディスプレイとしてブラウン管が使われるなど、一部の技術レベルが地球の20世紀と同等ではないかと臭わせる部分がある。

百年戦争?によりギルガメス、バララント双方ともに疲弊しているにも関わらず、終戦後約二年で再び戦争状態に陥ったためか、二勢力の戦争を陰から操っていた『神』ワイズマン?の死のためか、キリコがフィアナとともにコールドスリープに入っていた32年間は技術の発展が停滞気味となり、赫奕たる異端でキリコが目覚めたときにも、百年戦争末期の主力機がほぼそのままの姿で前線で戦っている*3

言語

一般アストラーダ語もしくは標準アストラーダ語と呼ばれる言語が標準的言語となっている。文字こそ地球とやや異なるものの、アルファベットに準じた26文字と、ローマ数字と似た0〜9の数字が使われており、文法は基本的に英語と同じ。

詳しくはアストラギウス銀河の言語で解説・考察する。

宗教

アストラギウス銀河で最も信仰されているのは、ジアゴノはアレギウム?(アレギュウム)に根本聖堂を置き、『武による秩序』を重んじるマーティアル。神の領域は闘いによる切磋琢磨の果てにある、と説く宗教結社だが、実際には教義は形骸化し、7210年代からから7240年代の時点で、武は秩序ではなく終わりなくかつ虚しい権力争いと戦禍を徒に拡大するだけであった。

マーティアルのモチーフは『鍵』だが、それとは別に地球のキリスト教と同じ十字架をモチーフとして掲げた施設が存在する(TV版ウド編の秘密結社の根城や、幻影篇?ゾフィー?が居宅にしていた建物に存在が確認できる)。またマーティアルから破門された分派とされる秘密結社も、先が少し鉤形になったような十字のモチーフを用いている。

なお、equal ガネシスによると、マーティアルの成立よりも以前(アストラギウス暦7500年代から12000年ほど前なので紀元前5000年代)、『神の書』という聖典*4が編纂され、その内容が信仰対象になっていたという。
『神の書』の内容には『被造物』や『楽園からの追放』という概念が存在しているため、『神の書』信仰はユダヤ教やキリスト教とよく似たものと思われる。

度量衡・単位

基本的に地球と同じくメートル法が使われるが、ポンド・ヤード法も存在するような描写があり、かつ独自の度量衡や単位も存在するよう。
  • アストラギウス銀河独自の単位と思われるもの
    • ダレム
    • クラグレン
      • 長さもしくは重さの単位。戦場の哲学者?(絢爛たる葬列)に登場。
      • 劇中でATの全高を『四メートル』と記述しているところもあるため、おそらくは重さ?
    • ヤールド
      • 距離の単位。戦場の哲学者?(絢爛たる葬列)に登場。
    • フィルド
      • 距離の単位。メロウリンクで登場
    • マール
      • 距離の単位。赫奕で登場。コンプラントの落下位置から半径7マールの生物が死滅した、と報告されるシーンがある。
    • ギャラン
      • 距離の単位。星間距離に使われるよう*5ペールゼン・ファイルズ第2話?で登場
    • ボルス
  • 地球と共通の度量衡・単位
    • メートル法
      • CRIMSON EYES?では長さの単位としてメートルが使われている
    • ヤード・ポンド法
      • サンサ編?に『北方1000マイルに移動』や『さっきのところから40マイルはきた』といったセリフがある
      • 孤影再びで『6pound』の表示のある爆弾が登場。
      • ノベライズ版ウド編?ではバトリング場の試合開始時のAT同士の間隔が『50ヤード』とされているが、セリフではなく地の文。
    • パーセク
      • クエント編?でフィアナとロッチナのやりとりに『クエント太陽系から5パーセク離れた』というセリフあり
    • cc
      • equal ガネシスに登場。Geeが『ビールを200ccほど飲んでひどい目にあった』と発言している。
    • ヘルツ
      • TV版のセリフやペールゼン・ファイルズのディスプレイなどで無線の周波数として登場
    • ケルビン
    • ダース*6

通貨

劇中では『ギルダン?』が一般的。ウド編ではゴウトたちが治安警察?から奪ったトラック一台分のヂヂリウム?が30億ギルダンで治安警察に引き取られ(というか売られ)ている。

(具体例はまたあとで追加)

ちなみにクエント編?では『バラント』という通貨が登場している。クエント不可侵宙域?でなおかつギルガメスバララント?両軍が少数駐留していることやその語感から『バラント』はバララント側の通貨の可能性もあるが、詳細は劇中では不明。

文化

多くの地域では地球の欧米に近い文化を持つようで、赫奕たる異端では、惑星マナウラ?のイリーシン市がヨーロッパ風の建物の立ち並ぶ街として描写されている。
一方で、ウド?市などTV版で登場した都市については、表面に数多のパネルラインが走る、無機的な、いかにもSF的といった風情の建物が目立つ。
クメン?のような東南アジア風の文化を持つ地域もある。TV版ウド編では日本の屋台のような店があったり、『赫奕たる異端』ではマナウラ?に中国風の建築が存在していることが確認できる。

キリコ・キュービィーの好物がコーヒーであるように、地球と共通の事物が存在する。
  • 地球とアストラギウス銀河に共通して存在する事物
    • コーヒー
    • ビール
      • ウド編ではTVコマーシャルで「オレモダビール」のCMが流れ、同銘柄のビールが野望のルーツでも登場。またequal ガネシス?でも主人公が「オレモタビール」を飲む描写がある。
      • 小説版孤影再びではスタウト(黒ビール)も登場する
    • 麦茶*7
    • サンドイッチ(TV版15話?にそれらしきものが登場する。またノベライズ版?クメン編では、バニラ?からファンタムクラブ?の名物がクラブサンドという話が出てくる)
    • ワイン(メロウリンク第3話などに登場)
    • メロウリンクでは「サッシーダ」という銘柄の高級ワインが登場する
      • 小説版孤影再びではセリフに『シャンパン』という単語が登場する。シャンパンとは現実世界では『シャンパーニュ地方で作られたスパークリングワイン』のことなので、アストラギウス銀河にもシャンパーニュかそれに似た名前の地方もしくは惑星が存在する可能性がある。
      • なお、『絢爛たる葬列』二章前編にはパルミスのサンベーニュ地方で作られた『サンベーン』というスパークリングワインらしきものが登場する
      • また、ノベライズ版?クメン編ではクメンでワインが作られていることをにおわせる描写がある。
    • ジン(酒)
      • 小説版孤影再びで、カフェのマスターがバニラにオロム産のジンを使ったカクテルを作るシーンがある
    • ロドマイシン?(地球ではアントラサイクリン系抗生物質の名称*8ペールゼン・ファイルズ第2話?のセリフから)
    • フットボール
  • キャラクタの台詞から存在するのではと推定できるもの
    • 神社
    • しゃぶしゃぶ
    • かつお節
      • 上記はいずれもバニラ?のセリフから。なおノベライズ版では上記の単語は使われていない
    • 猿回し
      • ココナのセリフから
    • 競馬
      • ビッグバトル?の劇中でチェロキーがバトリングの投票券を「馬券」と呼んでいることから
    • サウナ
      • equal ガネシスで、登場人物が気化爆弾の熱に襲われた兵員輸送車をサウナに例えるセリフがある

環境と生物

劇中では人間が生息できるような環境の惑星が舞台となることが多いため、諸惑星の様子はおおよそ地球とかけ離れていないものとなっている。
だが、戦後ごろは酸を含む赤い雨が降っていたメルキア、百年戦争末期のギルガメス軍の攻撃により(十年から二十年ほどは)大気の組成が呼吸に適さなくなったサンサや、戦禍やPRLの大規模爆発により極地に零下200度近いダウンバーストが発生したガレアデのように、百年戦争が戦地の惑星に残した傷跡は大きい。
ただ、百年戦争初期は惑星の環境どころか惑星自体の破壊が相次いでいたことを考えると、戦禍による諸惑星の環境破壊はまだ生温いとも言えよう。
なお、百年戦争後30年ほど経過した時点で(第四次銀河大戦下でありつつも)環境が回復している惑星もあり、メルキアでは赤い酸の雨は見られなくなり、サンサについても大気の組成が呼吸できる程度に回復している。

生物については、ネコ、ネズミ、ハト*9など地球でもお馴染みの生物が存在しているほか、地球の生物によく似たもの(機甲猟兵メロウリンクルルシー?が手品に使ったウサギのような『ラビート』など)も生息している。
ただ、一部、地球の生物と多少かけ離れた生物もいる。TV版ウド編でキリコが使った吸血生物『エウノイ』やクエント人の貴重な蛋白源『砂モグラ』が代表的だが、クメン編では脚が長く一つ目のカエルのような生き物、赫奕たる異端コンプラント?落下地点近くには触角のようなものの先に眼がある爬虫類が存在していた。

アストラギウス銀河の知的生命体

人類もまた生物であるので、アストラギウス銀河の人類、知的生命体についても触れておこう。
アストラギウス銀河の人類については、やはりおおよそ地球の人類とはかけ離れていない。ただ、地球の人間には存在しない髪色(ブルー、ピンク、淡いグリーンなど)を持つ者もいる。

惑星クエントに住むクエント人は、それ以外の人種とは異なる部分がある。平均的に高身長で(特に男性はがっしりした体躯の者が多いよう)、なおかつそれ以外の人種と比べて二倍程度の寿命となっている。
クエントが古代クエント文明の発祥地であり、3000年前にクエントで生まれた『異能者』がその後のアストラギウス銀河の社会・文明のあり方を方向付けたことを考えると、クエント人はアストラギウス銀河の人類の祖先に最も近い、と考えられる。

劇中ではクエント人以外に、通常の人間とは異なる特徴を持った人間は登場せず、人間のような見た目を取らない異形の知的生命体も存在しない*10
これだけ広大なアストラギウス銀河に人類以外の知的生命体が存在しないという謎の一つに対し、equal ガネシスの終盤で『アストラギウス銀河での人類の発達の結果、人類は他の敵対する存在を制圧してゆき、敵対する存在はいなくなった』という答えが提示されている。

アストラギウス銀河の惑星一覧

劇中の主要惑星

  • リド?
    • 惑星というよりは小惑星だが、パーフェクトソルジャー計画の開発拠点で、また物語の発端の地でもある。秘密結社?により爆破される。
  • メルキア
    • ギルガメス陣営の主星。百年戦争終戦当時は、時折戦災による『赤い酸の雨』が降っていた
  • サンサ?
    • 不可侵宙域?にある惑星。サンサ編?の舞台。
  • クエント
    • 不可侵宙域の惑星。アストラギウス銀河の文明誕生の地、クエント編?の舞台にしてワイズマン?が隠れていた星。TV版52話?で消滅、爆発時にクエント人?たちや『あるもの』がヌルゲラントへ転移している
  • オドン?
    • レッドショルダーの訓練基地があった惑星。空気中に特殊チャフがばらまかれ、軌道上からの探査は不可。
  • マナウラ?
    • 赫奕たる異端の前半の舞台。軌道上に工場群衛星コンプラント?があったがキリコとテイタニア?との戦闘によりマナウラへと落下。
  • ジアゴノ?
    • 汎銀河的宗教結社・マーティアルの本拠である聖地『アレギウム?』がある。赫奕たる異端の後半の舞台。
  • ロウムス
    • ペールゼン・ファイルズ第1話?の渡河作戦の舞台、タイバス河がある
  • クズスク
    • メルキア情報省の政治犯医療収容所(PCMP)が所在。
    • PCMPは自然豊かな場所にあるが、惑星全景の夜の部分にはそれなりに多くの街明かりが見える
  • ガレアデ?
  • モナド?
    • ペールゼン・ファイルズ終盤の舞台。古代クエント文明?が生み出したとされるコアが存在していた。
    • コアは占領していたバララントによりコントローラを用いて制御されていたが、メルキア情報省直属部隊ISS?(に組み入れられたバーコフ分隊?)によるコントローラ占拠後変調。ギルガメスの一億二千万の兵と百二十万の艦を巻き添えに爆発。
  • ヌルゲラント?
    • 消滅したクエントの双子星。星雲『馬の口』の宙域にある。
    • クエント爆発の瞬間クエントの民はすべてこの星へと飛ばされた。
  • ミヨイテ?
    • メロウリンク第1話の舞台、ザキ基地が所在。メロウリンク・アリティ?の復讐のきっかけであるプランバンドール・スキャンダル?の舞台ともなった。
  • オロム
    • TV版では名前のみ登場
    • ビッグバトル?では、ニーバがレッドショルダーに蹂躙された場所として回想シーンに登場する
    • 小説版孤影再びではギャッシルマンが、第四次銀河大戦下のオロムで歩兵(スナイパー)として従軍していたときのある経験からマーティアルに入ったと語る
    • また、同じく小説版孤影には『オロム産のジン』が登場する
  • デゲン?
    • コマンドフォークトの舞台。百年戦争時にはヒュロスとモラニアの二国が衝突していた。
    • コマンドフォークトでは惑星の極地近くに白夜があるという描写があるため、地球と同じく地軸が傾斜していると思われる。
  • パルミス?
    • 戦場の哲学者?の舞台。
    • TV版本編でもセリフのみだが名前が出てくる。
    • 無防備都市ではベラックがかつてパルミス戦役で戦っていたとプロローグで言及される。

劇中に名前だけ登場した惑星

  • ベラボス
    • 秘密結社が奪取した老朽艦テルタインが繋留されていた
  • カーティマス
    • エウノイ?の原産地
    • また小説版孤影再びでは退役したギャッシルマン?がカーティマスで二十数年ほどマーティアルの司教をしていたとの記載あり
    • equal ガネシスでは、ロボトライブの動力となる機関(HELTE)がこの星*11で実用化されたという設定がある
  • カンカラ
    • 薬用人参が名産物らしい。
  • ギャオア
    • ゴウト?が、この惑星のある戦闘で生き残ったのがみなレッドショルダーであったという話をしている
  • ラキュラキ
  • ダビルド
    • ガレアデ星系の第六惑星。ペールゼン・ファイルズ第2話?でフラー副指令がバーコフ?にダビルドが順行か逆行か問うシーンがある。
  • ミマリド

設定上のみ存在する(?)惑星

  • アンティテーツ
    • 不可侵宙域の中立惑星。百年戦争?の休戦条約はここで結ばれたという設定があったり、バッテンタイン?が本編と赫奕の間の期間にここで殺されたという設定があったりする
    • スイスがモチーフらしく、顧客のプライバシーを完全に守るという『アンティテーツ銀行』が存在するらしい
  • ギルガメス
    • ギルガメス陣営のはじめの主星。消滅したとか
  • ビシュティマ
    • メルキアが主星になる前のギルガメスの主星。こちらも消滅とか。
  • コルヴェ
    • トータス系?のメーカが本拠地を置く惑星との設定あり。
    • また同じギルガメス星域にあってメルキアとは対立しているという設定もある。
  • レクスティア
  • プラセイオス

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